今日の練習は、明日の練習試合を意識した形でのトレーニングとなった。まず、練習が始まる際に選手には午後の練習がなくなる旨が監督から伝えられて、午前中の練習に集中するように意識付けられた。
練習の内容はパス回し、シュート練習をおこない、最後にはフルコートでのゲームとなった。少し細長く狭いエリアでのボール回しは、今回のキャンプで継続して行われているもの。ボールの受け方や、ボールを出す際の間合いなど、細かい点でも小林監督や長島コーチから指示の声が入る。何度もショートパスをつないだ後に、大きく展開するパスが出る場面が見られるなど、選手間の意識の統一もされてきているように感じます。
その後のシュート練習は、ディフェンダーに見立てた障害物をグラウンドに設置した中で上手くイメージを合わせていた。これまでのパス回しの延長で、選手のボールを受ける際のスピードなどが徐々に上がってきている。小島選手のパスを受けた衛藤選手が上手く持ち出す場面なども見られた。
センタリングからのシュートではやはり昨シーズン左サイドでコンビを組む機会の多かった、アレックス選手と大崎選手からの流れがスムーズで、多くの好クロスが上がっていた。
最後にはフルコートでのゲームとなり、DFからのビルドアップや、ボランチを経由しての展開など、選手がそれぞれ激しい動きの中にも、フルコートでの選手同士の距離感などを確認している様子も見られた。明日は、今シーズン初の練習試合となる。フィジカルを重点的に鍛えてきた1次キャンプでの練習試合は小林監督もキャンプ前に「ゲームを入れて、そこに目的を合わせて動くことができるかを確認したい」と話していた通り、まだまだ戦術的な部分は少ない。
しかしながら、選手達はゲームに向けてしっかりと準備をしている。まだ1次キャンプの段階なので、DFの福元選手もシュート練習をしていたが「どういう場面が来てもいいように、集中して取り組む」と話していた。フルコートでのゲームで、那須川選手は左SBの位置からオーバーラップし、左MFの衛藤選手からのセンタリングをペナルティエリア内で受けてシュートを決めていた。
フィジカル以外にも選手はそれぞれに自身の課題と向き合ってトレーニングをしている中で、新たなチャレンジもしている。そういった意欲的なプレーが明日の練習試合(10:30vsFC今治)でも見られそうで楽しみです。