2014シーズンの最終戦がいよいよ明日となった。ヴォルティスにとっては最終戦にホームでの初勝利を懸けて戦うことになる。ただ、この一戦はJリーグとしても大きな意味を持つ一戦となった。
J1リーグの首位争いは終盤で劇的な動きを見せて、この一戦に大きな注目が集まることとなった。首位を走ってきた浦和が失速し、直接対決を元ヴォルティスのFW佐藤のゴールで制した勢いを持って、G大阪が首位の座を前節奪い取り、明日の最終戦を迎えることとなった。
G大阪が勝てば優勝という状況において、スタジアムはチケット完売の大満員で入場者記録を更新確実。これまでに無いようなある意味では異様な雰囲気での試合となる。
ヴォルティスはこの1週間をG大阪対策を含めたトレーニングに時間を費やしてきた。火曜日のフィジカルトレーニングから入り、翌日は攻撃、そして試合2日前は守備という流れは変わらないが、その細部にG大阪の対策が盛り込まれた。G大阪の特徴はやはり強烈な個による攻撃と日本代表にも復帰した遠藤のゲームコントロールである。
押し込まれる展開が多くなる中でも、そこで得点を与えない集中した守備でどうにか凌いで、前掛かりになったところを隙を突いて得点を奪うことが勝機につながる。最終戦に向けて今週のトレーニングは冷たい雨も降るなど、かなりの寒さの中で続いた。
最終戦に向けてキャプテンの斉藤は「やはり目の前で相手の優勝は見たくない」と話し、アドリアーノも「ガンバに所属していた過去は関係ない」とやはり、プロサッカー選手として相手の歓喜の瞬間を容易に許すわけにはいかない。
今シーズンチームで最多得点の高崎は「注目される試合で勝ち切りたい。ホームで最後に得点を奪いたい。」小林監督は「1年間いつも応援していただいたことに本当に感謝している。ホームで勝てていないという結果は本当に厳しいものになっているが、諦めずに最後まで抵抗する。」と話す。
多くのみなさまに支えられてJ1に初めて挑んだシーズンの最終戦、全国の注目が徳島に集まる一戦で勝利を目指して戦うチームへの今シーズン最後の応援をよろしくお願いします。